血糖値と飲酒・喫煙の関係

「お酒やたばこをたしなむ」という人は少なくありませんが、
飲酒や喫煙は血糖値にどんな影響を及ぼすのでしょうか?

 

ここではそれを見ていきましょう。

 

血糖値と飲酒の関係

ではまず、血糖値と飲酒の関係から見ていきましょう。

 

まず気になるのが「アルコールは血糖値を上げるのか」という点についてですが、実はアルコール自体は血糖値を上げる存在ではありません。
むしろアルコール単体なら血糖値を抑制できると言ってもいいほどです。

 

「じゃあなぜ、血糖値が高い人は医師から飲酒を制限されているケースが多いのか」と疑問に思われるかもしれませんが、これは「お酒類に含まれている糖質や、アルコールの食欲増進作用による食べすぎなどが高血糖を招くリスクが高いから」と言えます。

 

アルコールによる食欲増進の影響もあまり受けず、お酒に入っている糖質もあまり気にしないレベルとなると、やはり「ビールならジョッキ1杯、日本酒なら1合、サワーなら1杯」というぐらいの量にとどめておくのが正解、と言えるわけなのです。

 

血糖値と喫煙の関係

では次に、血糖値と喫煙の関係を見ていきましょう。

 

タバコの煙には有害物質が多く含まれており、それが血糖値上昇に大きく関わってきます。

 

有害物質がどんな悪影響を与えるのかというと・・・

 

〇交感神経を刺激し、アドレナリンやカテコラミンなど、血糖値を上昇させるホルモンの分泌を活発にしてしまう。
〇インスリンの作用を助けてくれる善玉ホルモン・アディポネクチンの分泌力を低下させることでインスリン抵抗性が高まってしまう。
〇活性酸素を大量発生させることで腸内環境が悪化し、その腸内環境の悪化が血糖値の上昇を招く。

 

などといったものが挙げられます。

 

ただ、健康情報に詳しい人なら、「つい最近、糖尿病患者が禁煙すると血糖値が上昇するという研究結果が出たじゃないか」と思われるかもしれません。
確かに、2015年6月に、イギリス・コベントリー大の研究チームが、そうした趣旨の研究結果を発表しています。

 

ですがこうした結果が出たのは「禁煙すると食欲が増進するため、糖尿病患者が本来やるべき食事管理がおろそかになりがちだから」という事情があると言われています。
事実、この研究では、禁煙後の患者は「平均5キロの体重増」となっていたのです。

 

この研究チームの代表であるライセット氏も、「禁煙後に、血糖値を上げやすい食事を取るようになったことで血糖状態が悪化した可能性がある」と指摘し、「血糖状態が悪化するから禁煙をすべきではない、ということでは断じてない」と強調しています。

 

「禁煙後の食事管理のゆるみによる一時的な高血糖の害」よりも、「喫煙を続けることによる継続的な高血糖の害」のほうが、はるかに大きいというわけですね。

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